物価の変動を反映した「実質賃金」が過去最長の25か月連続で減少したことが分かりました。街の人からは、生活のなかで様々なことを我慢してやりくりしているという声が多く聞かれました。

厚労省によりますと、働く人1人あたりの今年4月の現金給与の総額は29万6884円で、前の年の同じ月から2.1%増え、28か月連続の上昇となりました。

一方、物価の変動を反映した「実質賃金」は、前の年の同じ月と比べて0.7%減って、25か月連続の減少となり、過去最長を更新。賃上げもあり、実質賃金の下げ幅は改善しているものの、依然として物価の上昇に賃金が追い付いていない状況が続いています。

保育士(20代)
「一つの収入だけでは厳しい時代なのかなっていうのは凄く感じています」

さらに追い打ちをかけるように、6月から新たに食品614品目が値上がり。
政府による補助金の終了で、電気とガスの料金も今月使用分からさらに上がります。

会社員(40代)
「でも、かかっちゃうものはしょうがないもんね、買わないと生きていけないし。毎月『ああ…』って、それを繰り返してます」

皆さん、やりくりのために様々なことを我慢しているようで…

会社員(50代)
「国内の旅行も、宿泊のホテル代とかも上がってるので、なかなか旅行もしにくい感じですよね」

保育士(20代)
「仕事して始めのころは、お給料から遊びに回すお金も多かったんですけど、そういうお金を減らしているかも」

飲食店(10代)
「まだエアコンつけないとか、心がけてます」

―お金かかるから?
「そうですね、電気代高くなってるので」

終わりが見えない物価高とそれに追いつかない賃金上昇…私たちの“生活実感”はいつ改善されるのでしょうか。

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