東京・品川と名古屋の間で当初は2027年の先行開業が計画されていたリニア中央新幹線。

4日夜に、JR東海が長野県大鹿村で開いた住民説明会で、最大で4年近く、工期が遅れるとの見通しを初めて示しました。

今回、工期の延長が決まったのが、静岡県と接する南アルプストンネルの長野工区と、伊那山地トンネルの青木川工区です。

南アルプストンネルは、地表まで最大1400メートルの山の圧力がかかる場所を掘るほか、青木川工区には中央構造線という大きな断層が走っていて、いずれも非常に難しい工事となります。

これまでの計画では、当初予定の2027年のリニア開業に合わせて、南アルプストンネルは工期を2026年11月まで、伊那山地トンネルは2026年9月までとしていましたが、3年から4年近く延びることになります。

静岡県内の工事の遅れなどからリニア新幹線の開業は早くて2034年以降とされていますが、長野県内でも未発注の工区もあり、今後のJR東海の説明が注目されます。

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