社債の勧誘で全国の1300人から80億円を集めたとされる事件で、社債を「年利20%で元本保証」などと、うその説明で販売し、金をだましとったとして、警視庁は信用保証会社社長ら3人を再逮捕しました。

詐欺の疑いで再逮捕されたのは、▼信用保証会社「トラステール」社長・高橋章容疑者(61)、▼「トラステール」取締役・鈴木成樹容疑者(71)、▼「財務会計支援機構」理事・竹井和徳容疑者(64)の3人です。

高橋容疑者らは去年1月から2月にかけて30代の男性ら3人に対し、「投資すれば元本保証で年利20%」などと、うその説明をして「トラステール」の社債を勧誘し、あわせて1200万円をだましとった疑いがもたれています。

警視庁によりますと、高橋容疑者らは2017年から去年にかけて、全国の1300人ほどからおよそ80億円を集めていたとみられています。

また、高橋容疑者は「トラステール」の社長として募集要項のチェックをするなど、社債の販売スキームの中心人物だったということです。

トラステールが発行した社債の販売の勧誘を統括していたとされるコンサルティング会社「THE GRANSHIELD」の社長・中村佳敬被告(46)ら男女5人は、国に無登録で社債の購入を勧誘した疑いで、先月逮捕され、きのう起訴されています。

警視庁は、社債事業の実態はなかったとみて全容解明を進めています。

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