戦国時代一の傾奇者といわれる武将・前田慶次の供養祭がきょう山形県米沢市で行われ、前田慶次の新たな墓石が公開されました。

その墓石に彫られた文字には、ある有名な格闘家の熱い思いが込められています。

「天下無双の傾奇者」と称され、全国に多くのファンを持つ戦国時代の武将・前田慶次。晩年は上杉家につかえ米沢で生涯を終えたといわれています。

慶次の命日であるきょうは、供養塔のある米沢市の堂森善光寺で供養祭が行われました。


供養祭には、全国から多くのファンが参列し、市の観光大使で前田慶次の大ファンとしても知られる空手家でタレントの角田信朗さんも訪れました。


ファン「自由に生き人に幸せを与えたところが本当に魅力を感じる」


またきょうは、寺の裏山で慶次の墓石が公開されました。

3年前に、地元の考古学研究者などが地質調査などを行ったところ、江戸時代に慶次の墓所があった可能性が高いことがわかりました。そのため、今回の供養祭に合わせ、墓石を新たに作ったということです。


墓石には、角田さんが書いた「前田慶次郎」の文字が彫られています。


角田信朗さん「感無量です。生きてきて色んな大役を仰せつかりましたが今回は本当にずっしりと重い大役でした。命を削って書きました、この字は」


実は角田さん、このために世界的に活躍する書道家に師事し、およそ半年間、書道の稽古をつんだそうです。

角田信朗さん「僕は勝手に前田慶次の生まれ変わりだと思っているので、最後は自分の墓の字を自分で書いて、ここに魂が還ってきたようなそんな感じがする」


このあと角田さんは、戦のときに、慶次が着用していたという兜や甲冑のレプリカに身を包み、慶次をテーマにした歌を披露しました。


角田信朗さん「僕らが試合前にグローブをはめて、紐をしめて、テーピングを巻いて、レフェリーの判子を押してもらう感じです。もう戦闘態勢。いざ出陣!」

戦闘態勢の角田さんですが・・・。

角田信朗さん「胸の甲冑だけが入らなかった。僕の筋肉がデカすぎて入らなかった」


前田慶次は戦国時代のヒーローだったと話す角田さんに、前田慶次への思いを聞いてみました。

角田信朗さん「いまの時代にあり得ないからこそ皆が求めるのがヒーロー。このヒーローがいまの時代にそのまま降りてきたら生きられないんでしょうね。だから、僕らはそれを分かった上でこの世の中をどういう風に生きていくのかを考えさせられる」

角田信朗さん「長いものに巻かれて生きるんですか?いやそうではない。巻かれて生きるのではなくて、巻かれないようにして自分の道を突き通す!」

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