第2次世界大戦中、原爆の開発を指揮したアメリカの物理学者、オッペンハイマー博士の孫が東京で会見し、原子力技術の平和利用に向けて国際社会が協力すべきと訴えました。

広島と長崎に投下された原子爆弾を開発し、「原爆の父」と呼ばれたロバート・オッペンハイマー博士。映画「オッペンハイマー」は広島でも話題となりました。

そのオッペンハイマー博士の孫となるチャールズ・オッペンハイマー氏が来日し、3日、東京で会見しました。

自ら環境NGOを立ち上げ、化石燃料の使用削減を訴えているチャールズ氏。国際社会の協調を訴えていた祖父の言葉に耳を傾け、原子力技術の平和利用に向けて、世界が協力すべきだと訴えました。

博士の孫 チャールズ・オッペンハイマー氏
「原子力エネルギーは良いことに使えると信じています。同じ『科学』を用いて、兵器ではなく『エネルギー』を増産するために」

祖父が関わった原爆で、多くの被害が出たことについては、次のように話しました。

博士の孫 チャールズ・オッペンハイマー氏
「私個人としては原爆、全ての爆弾は非人道的で使用すべきでないと考えています。祖父は原爆の制御で軍拡競争を避けられると期待しましたが、現実には失望したでしょう」

チャールズ氏は今回、初めて広島を訪れ、被爆者と面会したということです。

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