イギリスの作曲家・ホルストの組曲「惑星」をご存知でしょうか。「ジュピター」を含む7楽章で構成されています。この7つの楽章に続く“8番目”の楽章「ボイジャー」を新潟大学の教授で作曲家の清水研作さんが手掛け、その一部が公開されました。

ジュピターで知られる組曲「惑星」。地球を除く太陽系7つの惑星をテーマに、7つの楽章で構成されています。作曲したホルストは今年が生誕150年。節目の年に8番目の楽章制作プロジェクトが進んでいます。

国立天文台 渡部潤一上席教授
「ホルストは惑星の個性を捉えて楽曲に仕立てたということ。そして今回、その惑星を捉えた(新しい)楽曲が加わったと…」

大きな役割を担うのが新潟大学教授で作曲家の清水研作さんです。

清水さんは、かつてホルストが教えていたアメリカ・ハーバード大学で学んでいたこともあります。

新潟大学 清水研作教授
「47年、年月を模索しているわけですね。そういう“時間”という概念をここに持ってこなければおかしいのでは」

このプロジェクト、実はホルスト生誕150年に加え、47年前に打ち上げられた宇宙探査機「ボイジャー」をたたえる曲でもあるのです。
遥か彼方を進むボイジャー…しかし、残る電池はわずかです。それを意味しているのでしょうか。新楽章の一部は「さらば地球よ」と名付けられました。

新潟大学 清水研作教授
「寂しさだとか、つらさとか、そういうものを含めて擬人化された“ボイジャー”が飛んでいるというのが私の中のイメージ」

8番目の新楽章「ボイジャー」はまだ制作途中…
7月7日、七夕に新日本フィルハーモニー交響楽団の演奏によりお披露目されます。

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