3月にオープンしたばかりの新潟駅バスターミナル。便利になったという声がある一方で、バスの利用者を中心に「道路を渡れない」と不便だとの声も出ています。その現状を取材しました。

3月末に開業した新潟駅の新たなバスターミナル。
駅の真下を通るのは、バス専用道路です。しかし…

「ピー!危ないよ!」
係の人から注意されながら小走りで道路を渡る人の姿が…

新潟交通 案内係
「車道を横断する方が多いんですね」
Q注意すると、どんな反応を?「全然反応ないです。見ないふりをして…」

新しいバスターミナルは、主に古町方面に行くバスと鳥屋野潟方面に行くバスとで、それぞれ車道をはさんで分かれています。

バス停を間違えた場合、そのまま車道を渡りたくなりますが、直接渡れる横断歩道はなく…そのため反対側に行くためには、離れた横断歩道まで行くか、新潟駅の2階を通らなければならないのです。

付近には、横断ができないことを記した看板が立っていますが…
16日はバス専用道路を横断する歩行者が相次いで確認されました。

横断した人
「不便です。わかっていれば最初から回ってから降りてくるのも可能だったけど、渡ってこっちへ来ることも可能だったんでしょうけど、初めてだったので…なんで横断歩道があそこに出来ないのかな」

Q横切れないこと、ご存じでしたか?
「わからなかったです。車が来なければいいのかと思って…うかつでした。慣れていないので、今までより時間がかかるようになりました」

渡りたくても渡れない道路。未だに周知されていないようで…

「あっち行きたいんですけど、どこを行けばいいですか?」
「エスカレーターかエレベーターか…一番向こうには歩道があります」

歩行者
「あっち側に行きたいんだけど…今は上とか横断歩道とか…ややこしい」

案内係に反対側に行く方法を尋ねる利用者が多く見られました。
実際に反対側に移動するのにどれくらい時間がかかるのでしょうか?

記者
「反対側のバス停までどれくらいかかるのか?計測してみたいと思います」

横断歩道を渡る方法で向かってみると、記者は3分ほどかかりました。また、駅の2階を通った場合は2分14秒でした。

東京から
「私たちも高齢者なってるから、そうすると結構大変さがあるんですよ。物事作るときってリサーチしないの?モニタリングしないの?」

新潟市の新潟駅周辺整備事務所は、歩行者が横断できるように横断歩道と信号を設置する構想があったものの「バスの運行に支障があり、設置は見送られた」としています。

これまでに、不便だという声は数件届いてるということですが「歩行者の安全と公共交通のバスとしての確実な運行を両立するためご理解とご協力をお願いします」とコメントしています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。