北海道でクマによる被害が相次ぐ中、道は3日、クマの増加を抑えるために捕獲目標を、全道で年間にメス520頭とすることを専門家の会合で提案しました。

 会合には全国からクマの専門家らが集まり、人とクマとのあつれきを減らしながら、個体の存続を図るための「ヒグマ管理計画」の見直しを進めています。

昨年度、北海道内では過去2番目に多い、6件9人の人身被害が出ています。

 今年度は、4月末に根室で、山菜取りのために林道を走行中の軽トラックにクマが体当たり。

 別海では先月21日に子牛8頭がクマに襲われ、そのうち4頭が死に、今月2日も体長2メートルほどのクマが目撃されています。

 会合で道は、クマの増加を抑えるために、捕獲目標を全道で年間にメス520頭とし、地域ごとに年間30頭~165頭を目安に捕獲することを提案しました。

 道 環境生活部ヒグマ対策室 橋本和彦主幹
「個体数管理についてはメスの捕獲数により管理していく。人里周辺に出没する個体を中心に捕獲を進めていく考え」

道がクマの捕獲目標について、具体的な数字を示したのは初めてです。

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