「定額減税の書類が税務署に届いていません」などと税務署の職員を名乗る男から電話があり、60代の女性が約148万円をだまし取られる被害にあっていたことが3日までにわかりました。

富山中央警察署によりますと、5月27日午後5時ごろ、富山市内の60代の女性の自宅に税務署の職員名乗る男から電話がありました。

男は「定額減税の書類が届いていません」「付近の金融機関に行ってもらう必要がある」「金融機関から電話がある」と伝えてきました。

その後、金融機関の職員を名乗る男から電話があり「還付金の件は午後6時半まで対応できる。キャッシュカードと通帳を持参してATMに行ってほしい」などと言ってきました。

60代女性は最寄りの金融機関に行き、携帯電話で男に言われた番号に電話をし、指示に従いながらATMを操作しました。

60代女性が帰宅後、家族に相談したところで見知らぬ口座に振り込みをしていたことから詐欺の被害にあっていることに気付き、警察に届け出ました。

警察は、官公庁や金融機関の職員を名乗り「ATMで還付金の手続きができると」などと言い、手続きをさせるのは特殊詐欺の手口であるとしています。

警察は還付金がATMで返金されることはないし、金融機関がATMで手続きをさせることはないとしています。

警察は、不審な電話があった場合は一人で悩まず、警察に相談してほしいと話しています。

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