政府が物価高対策として行ってきた“補助金”が6月分から廃止されるため、光熱費が“値上がり”します。
物価高も続く中で、新潟県内の飲食店などでも「不安の声」があがっています。

5月30日に東北電力は、6月使用分の電気料金を発表しました。
政府による電気代への補助金が終了するため、標準的な家庭の場合、前の月から419円値上がりし、過去最高となる8855円となります。

【40代自営業】
「この前も高くなって、どんどん高くなっていて…。節約しないとなと思います」
【70代サービス業】
「悲惨だよね。生活ができるかできないかだよね」
【70代女性】
「非常に困ります。物価高で苦しめられている上に…。ライフラインじゃないですか、水道ガス電気っていうのは。そういうものはベースで抑えてて欲しいです」

6月からは、所得税と住民税と合わせて年間4万円が引かれる『定額減税』も始まります。

【60代男性】
「定額減税が、電気代とかガス代の値上がりで多分帳消しになると思うので、やっぱり補助はもう少し続けてほしいなと思いました」

新潟市中央区でおよそ500本のボトルワインを揃える飲食店「Wine Bar abe」の店主・阿部一博さんも、電気代の値上げに頭を抱えています。

「当店はワインバーなので、ワインセラーが4台あります。その他にワインサーバーが3台あって、これが24時間365日稼働しっぱなしなんですよ。その電気代が一番心配になるところです」

節電のためにワインセラーの設定温度を調節するわけにもいきません。

「ワインというのはすごく温度に対してシビアなもので、温度を変えることによって味が変わってきたりするので、設定温度を変えるというのは一切考えられない」

お店の電気代は夏が一番高くなるそうですが、このたびの電気料金の値上げで、2~3割程度増す見込みです。

材料費の高騰などで、1年ほど前に価格を改定したと話す阿部さんですが…

「今度光熱費が上がったからって、それを価格になかなか転嫁できないので、そこは自分で頑張れるようにしたいなと思います」

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