ダイハツ工業が国の認証を不正に取得していた問題を受け、自動車メーカー各社が社内調査を行ったところ、トヨタやマツダ、スズキなど5社で不正が確認されたことが明らかになりました。

エンジンなどの大量生産に必要な「型式指定」を巡り、トヨタグループのダイハツ工業や豊田自動織機で不正が相次いだことを受け、国は自動車メーカーや装置メーカーなど85社に、型式指定の申請における不正の有無について調査と報告を行うよう求めていました。

国交省によりますと5月末時点で68社が調査を終え、マツダ、ヤマハ発動機、本田技研工業、そしてスズキの4社が、出力試験や騒音試験などで不正行為があったと報告したということです。

また、トヨタ自動車については調査継続中とする一方で、現時点で既に現行の3車種について、歩行者保護の試験で虚偽のデータを提出するなどの不正行為があったことが分かっているということです。

国交省は「ユーザーの信頼を損ない、かつ自動車認証制度の根幹を揺るがす行為であり、新たな不正が明らかになったことは極めて遺憾」とした上で、4日トヨタ自動車本社に道路運送車両法に基づく立ち入り検査を行うことを明らかにしています。

トヨタ自動車は「深くお詫び申し上げます」とした上で、「対象となる車両は社内での徹底的な検証において、法規に定められている性能に問題ないことを確認している」として、「ただちに使用を控えていただく必要はない」とコメントしています。

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