埼玉県川口市でタクシー運転手の男性が拳銃で撃たれた事件で、逮捕された男は福島駅から新幹線に乗り、大宮駅に到着したところで確保されましたが、大宮駅に向かった理由が、指名手配されたニュースを見て出頭を考えたためであることが新たに分かりました。

この事件は先月29日、川口市の路上に停車していたタクシーの車内で、無職の瀬川好一容疑者(68)が男性運転手(72)に対し「金を出せ」と脅したうえ、拳銃を発砲し、重傷を負わせたとして逮捕されたものです。

瀬川容疑者は、犯行後、福島県の知人女性の家に潜伏していましたが、おととい(5月31日)、福島駅から新幹線に乗り、大宮駅に到着したところを確保・逮捕されました。

その後の捜査関係者への取材で、瀬川容疑者が大宮駅に向かった理由が、自分が指名手配されたニュースを見て出頭を考えたためであることが新たに分かりました。

瀬川容疑者は、知人の女性に対し「やばいニュースに顔が出た。帰らなければ」「駅まで送ってくれ」と話した上で、「出頭する」と話したということです。瀬川容疑者は知人女性に対し「電車代がないから貸して」と言って1万円を借り、この1万円で大宮駅までの切符を購入していたということです。

また、瀬川容疑者は公開手配された2時間後、新幹線の車内から川口警察署に電話をかけ、「瀬川です。これから行きます」と伝えていたことも分かりました。

警察は逃走経路を詳しく調べるとともに、まだ見つかっていない使用された拳銃の発見を急いでいます。

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