自民党の長谷川岳参議院議員が、2022年、札幌市の丘珠空港のシンポジウムを中止するよう圧力をかけたのではないかという疑惑が浮上しています。

シンポジウムの主催者側が、31日、長谷川氏から札幌市を通じた圧力があったと語りました。

丘珠研究会発起人 道見重信 元道議会議員
「丘珠研究会のシンポジウムを延期して頂きたいと。開催していただきたくないと。こういう要請が実はあったと」

こう話すのは、丘珠空港の活性化に取り組む「丘珠研究会」の発起人で元道議会議員の道見重信さんです。

5月、自民党道連が自民党会派の53人の道議に行った長谷川氏に関する聞き取り調査で浮上したのが、「丘珠研究会」が、2022年12月に開催予定だったシンポジウムを中止するよう、長谷川氏が札幌市の幹部を通じて、圧力をかけたのではないかという疑惑です。

自民党道連会長 中村裕幸衆議院議員
「準備ができて開催が近いときに、長谷川氏が札幌市役所をはじめ、関係のところに圧力をかけて中止をさせたということがあったということで、それは本当に残念なことだということを言っている札幌市内の道議がいた」

丘珠研究会発起人 道見重信 元道議会議員
「丘珠研究会のメンバーは、それぞれ行政と関係をもって仕事をしている人もいるので、やはり国会議員から言われた、あるいは行政の幹部から話があったとなると、やはりごたごたしたくないと」

直前になって中止に追い込まれたというシンポジウム。

丘珠空港の滑走路延長に向け国への働きかけを行っている長谷川氏と、空港の活性化を目指す「丘珠研究会」は、いわば同志のような関係に思えますが…。

丘珠研究会発起人 道見重信 元道議会議員
「国の予算陳情の時期なんですよ。そのときに、シンポジウムをやってもらったら困るという。だからどうして困るのかというのが今でもわからない」

当時、長谷川氏から要請を受けた札幌市の幹部は「丘珠空港の延伸が検討されている非常に重要な時期なので、可能であれば開催を延期にしたいということだった」と話しています。

29日の記者会見で一連の威圧的言動について改めて謝罪した長谷川氏。

今後、新たなパワハラが発覚した場合は、議員辞職も含めた覚悟があるとしています。

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