こちらは、人間の足跡ではなくクマの足跡をうつした写真です。きょう未明、群馬県安中市の住宅にクマが侵入し、70代の夫婦が襲われ大けがをしました。

高速道路の料金所を横切っているのは「クマ」。

今月に入り、全国各地で「クマ」の目撃情報が相次いでいて、きょうは人が襲われる被害が出ました。

記者
「現場は山間いに点在する住宅の1つで、1階で寝ていた男性が外の物音に気づき、窓を開けたところ突然クマに襲われました」

事件が起きたのは午前0時20分ごろ。安中市で男性(74)が窓を開けると、体長1メートルほどのクマがいきなり窓から侵入。男性は頭をひっかかれました。その後、妻(72)がクマを追い払おうとしたところ、妻も襲われました。

妻は右腕を骨折するなどしていて2人とも重傷です。

当時、家の中には男性と妻、次男がいましたが2階にいた次男は無事でした。

当時家にいた次男
「どちらをあけたか分からないが、こんな形であけたところに(クマが)入ってきた。母親に呼ばれて(2階から)くだっていったら、血まみれになっている2人がいた」

こちらは室内に残されていたクマの足跡です。

当時家にいた次男
「周辺は泥っぽい感じ。ちょうど手ぐらいの大きさの足形が残っている」

クマは、この住宅で何をしていたのか。

当時家にいた次男
「(Q.巣箱を倒したのは)間違いなくクマでしょうね。ハチの巣を蜜を狙ってクマは来たんだと思いますね」

けさ、新潟県阿賀町でも、タケノコを採っていた男性(50代)が体長1.5メートルほどのクマに襲われ、けがをしました。

なぜ、各地でクマによる被害が相次いでいるのでしょうか。

日本ツキノワグマ研究所 米田一彦理事長
「今の季節は繁殖期。交尾期とも言いますが、非常に気が立っている時期。去年、暖冬で割と市街地近くの山で越冬して、それらが交尾期で押し出されてきたということになるかと思う」

群馬で夫婦を襲ったクマは捕獲されておらず、警察は付近の小学校で見回りするなど注意を呼びかけています。

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