伝統工芸を現代の生活に取り入れる…「和モダン」の世界が体感できるショールームが札幌市にオープンしました。

グラスに刻まれた幾何学模様が鮮やかな江戸切子に、ざらついた質感が魅力の岩手県の南部鉄器。

伝統工芸品が並ぶのは、札幌市に30日オープンした「和モダンＮ６北円山」です。

松尾香奈記者
「こちらの空間に、一歩足を踏み入れると、洗練された和の空間が広がっています」

防雪フードなどを販売する札幌市の「ヤブシタ」が手がけたミュージアム型ショールームで、全国各地の伝統工芸品を展示・販売し、現代の生活に取り入れる「和モダン」を提案しています。

工芸品は、職人による製造工程を映像で見ることもできます。

また、伝統工芸を現代的にアレンジしたオリジナル商品も販売しています。

松尾香奈記者
「こちらのソファ、実は、着物の生地で作られているそうなんです。シックな雰囲気で洋室にも合いそうです」

ダイニングテーブルもあります。

松尾香奈記者
「すてきなテーブルですね。ダイニングテーブルですか？」

和モダン販売ディレクター　わしこさん
「一枚板を使ってレーザーカットで組子柄をくりぬいて（テーブルの）間に挟んでいる。照明にもなります」

松尾香奈記者
「これあるだけで食卓も一気に華やかになりますね」

和モダン販売ディレクター　わしこさん
「現代に合うテイストに少し変化をつけるだけで、家に取り入れやすくなってくる。継がれている伝統を壊さずに、敬意を持ちながら、取り入れている」

入場は無料で、じっくり工芸品を見てほしいという思いから１日３組限定の完全予約制となっています。

さらに、「和モダン」に浸りたい人には、着物の着付けや、専用の茶室での茶道も有料で体験することができます。

松尾香奈記者
「ほっとしますね‥」

伝統工芸の職人たちの息吹を感じられる「和モダンＮ６北円山」。

海外からの観光客にも注目される、札幌市の新たな観光スポットになるかもしれません。

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