きのう深夜、埼玉県川口市でタクシーの運転手が乗客の男から金を要求されたうえ、拳銃で撃たれて重傷を負いました。男は現在も逃走しています。

きのう午後11時半すぎの川口市内を走るタクシー。タクシーの後部座席には客が乗っているようにみえますが、この直後、拳銃を使った事件がこのタクシーで起きます。

別の防犯カメラには、発砲したときとみられる破裂音が…。

きのう午後11時40分ごろ、川口市幸町で、「タクシー運転手が出血している。銃で撃たれたと言っている」と110番通報がありました。

運転手は腹を撃たれ、重傷です。

警察によりますと、目的地に到着した後、運転手は「着きましたよ」と料金の支払いを求めましたが、男は「金を出せ」と脅し、その後、助手席の後ろの席から運転手に向けて拳銃を発砲したということです。

後部座席には現金が散らばっていて、男は現場から東京方面に逃走しています。

午後2時ごろの下校時間には、現場周辺の警戒のため、白バイが続々と警察署を出発。事件を受け、現場近くの小学校も集団下校となりました。

記者
「男はJR赤羽駅付近からタクシーに乗り、川口方面へ向かったということです」

男は東京・北区のJR赤羽駅付近でタクシーに乗り、現場近くに行くよう、運転手に指示していたということです。

タクシー運転手
「まさか銃で撃たれるというのは考えたことがない。日本は銃がなじみのない国なので」
「いつも運転していて前を向いているから、拳銃出されてもどう対処したらいいか分からない」

赤羽駅付近と発砲現場の川口市は隣接していて、現場までの直線距離はおよそ3.5キロ。最短ルートで向かったとすると、タクシーで15分ほどの距離で、料金は2000円足らずとなりそうです。

発砲した男は50代から60代くらい。黒いTシャツとキャップ帽にめがねとマスクを着用していたということで、警察が強盗殺人未遂事件として行方を追っています。

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