あさって(6月1日)の開業を前に、「神戸須磨シーワールド」がきょう(5月30日)午前10時から記者発表会を開催しています。午後からは抽選で当たった市民を招いた内覧会を行う予定です。

 市民向けの内覧会には、10万3251組、35万1834人が応募。当選数は157組500人で、組数の倍率は657倍という「レアチケット」となりました。「神戸須磨シーワールド」は「アクアライブ」、「ドルフィンスタディアム」、「オルカスタディアム」、「神戸須磨シーワールドホテル」の4つの棟で構成される大規模な施設です。

目玉は西日本唯一のシャチ
 
 施設内にはシャチ2頭が展示されていて、西日本で唯一見ることができます。最大2500人収容できるスタジアムではシャチのパフォーマンスを楽しむことができ、スタジアムの下の階にある、レストランでは、幅21メートル×高さ2.7メートルの窓越しにシャチを見ながら食事をすることができます。

人気者のイルカも!

 スマスイ時代の人気者、イルカも引き続き展示。イルカのパフォーマンスを楽しむことが出来るほか、イルカと直接触れ合うことができる「ドルフィンビーチ」整備されました。(ドルフィンビーチは別途有料)

この他の生き物も…
 
 「アクアライブ館」では、スマスイから引き続き、アシカ・アザラシ・ペンギン・ウミガメを展示されています。また、「水の一生」をテーマに、川の上流、中流、下流、海の順に、瀬戸内海の原風景を再現した展示があります。

リゾートホテルを併設

 8階建てで計80室。全客室から瀬戸内海を一望することができます。豪華客船をイメージした水槽付きの「シーワールドアクア」(1人6万6500円から)、キングサイズのベッドと水槽が特徴の「プレミアキングアクア」、この他、「ラージツイン」や「スーペリアツイン」など計9種類の客室が用意されています。また、ホテルのロビーのすぐ近くには「ドルフィンラグーン」も設置。イルカを間近で観察したり、ふれあい体験したりすることもできる。(別途有料)

前身”スマスイ”の歴史

 1957年に「神戸市立須磨水族館」として開業しました。1987年に「須磨海浜水族園」としてリニューアルオープンしました。大きな三角屋根の外観がシンボルで、目玉は当時国内最大だった「波の大水槽」。初年度の来園者は239万人を記録し、当時日本一の集客数と言われました。

1989年にはイルカショーが開始され、人気を集めました。1995年の阪神・淡路大震災では、停電の影響で、飼育していた生物のうち半分のあたる約1万1000引きが死亡した一方、避難所や臨時の中学校の教室としても活用されました。

「全体的に老朽化が進行し、来園者のニーズに十分に応えられていない」(神戸市)として2023年5月に閉園しました。

気になる入館料金は?

 民営化に伴い、入館料金は大幅に上がります。閑散期と繁忙期によって変える、変動料金制で、
・小中学生と4歳~6歳の幼児は、1700円~1800円。
・高校生以上の大人は、2900円~3700円。
・65歳以上のシニアは、2300円~3100円。
(前身のスマスイ時代は、18歳以上の大人は1300円、15~17歳が800円、小中学生は500円、幼児は無料)

 なお、年に1度だけ神戸市在住の小学生・中学生は500円で、幼児(4歳~6歳)は無料で入館可能です。

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