山梨県甲州市は今年度行う工事を前倒しして昨年度内に実施したことで国などの補助金およそ600万円を受け取れなかったことを明らかにし、前倒しでの着工を認めた当時の担当課長ら2人を減給処分としました。
甲州市の会見:
「申し訳ございませんでした」
甲州市教育委員会によりますと国の伝統的な建造物がある市の保存地区で、家屋1棟を国と県の補助金を活用して修理する際、内容に変更が生じたため着工の時期を昨年度から今年度に変更しました。
しかし当時の担当職員が家屋の所有者に工事を前倒しで行うことを認めたため、国などへの申請と異なる昨年度内に工事が始まり、国と県の補助金あわせておよそ600万円を受けられなくなったということです。
市は不適切な事務処理を行ったとして、前倒しでの着工を認めた生涯学習課の当時の課長を減給10分の1、2か月に、当時の文化財担当の職員を減給10分の1、3か月の処分にしました。
また教育長の給与を1か月間、1割削減する条例案を6月市議会に提出します。
なお補助金が受け取れなかった約600万円分の工事費は市が負担するということです。
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