有毒植物の誤食による食中毒が全国的に発生しています。有毒植物の種類によっては、死亡するケースもあるため注意が必要です。

大分県内で2021年と22年に発生したのが「クワズイモ」による食中毒でした。症状としては、口の中のかぶれや激痛などを引き起こします。食用の「ハスイモ」と並べてみると、葉っぱや茎がとてもよく似ているのが分かります。

2022年にはクワズイモが臼杵市のスーパーで誤って販売され、購入した7家族11人が口の中や舌の痛みを訴えました。

2021年には佐伯市の当時60代の女性が、自宅の庭に生えていたクワズイモを誤って食べるケースが発生しました。

また、身近な植物で食べると危険なのが「アジサイ」です。2008年には大阪と茨城で料理の装飾用アジサイの葉を食べた人に嘔吐やめまいなどの症状が確認されました。

厚労省によりますと、去年までの10年間で有毒植物による食中毒の発生件数は、スイセンが最も多く74件(死亡1)、バイケイソウ22件、イヌサフラン22件(死亡13)、クワズイモ20件、チョウセンアサガオ10件などとなっています。

これからの季節によく見かける植物ですが、県は野草や山菜など、食用と確実に判断できない植物を食べるのは絶対にやめるよう呼びかけています。

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