資格がないにもかかわらず、知人の税理士の名義を借りて確定申告の書類などを作成したとして、警視庁が54歳の男を逮捕しました。

税理士法違反の疑いで逮捕されたのは、会社役員の谷口吉孝容疑者(54)です。

谷口容疑者は税理士資格がないのに知人の税理士から名義を借りて、法人税の確定申告書などあわせて6通を作成した疑いがもたれています。

警視庁によりますと、谷口容疑者は30年以上前から税理士事務所などで勤務し、税理士業務の知識を習得していたとみられています。

警視庁は東京国税局から「谷口容疑者がニセ税理士をやっている」との告発を受け、捜査を進めていました。

谷口容疑者は「答えたくありません」と黙秘していますが、警視庁は谷口容疑者が2019年からの3年間で300件ほどの報酬として、およそ1億3000万円を得ていたとみて調べを進めています。

また、警視庁は谷口容疑者に名義を貸し、報酬の2割を受け取っていた税理士の男性(55)をきょう、書類送検しました。

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