5月18日から競技が始まった県高校総体。新記録が誕生した陸上競技や、
空手、自転車競技などここまでの熱戦をダイジェストで振り返るー

【空手】女子は具志堅(浦添3年)、男子はコリンズ(前原3年)が制覇

沖縄発祥の空手は、女子個人形、浦添3年の具志堅あい。身長150センチとは思えない、大きな演武。

▽具志堅あい(浦添3年)
「身長をネガティブに考えないで逆に意地があると見せつけるためにも大きく演武することを意識しています」

高校3年間の全てをぶつけた演武で優勝をつかみ取った。

「毎日つらい時もみんなで頑張ってきたので」
「この県代表としてみんなの思いも背負って九州全国で勝ち上がれるようにしたいです」


男子形は、前原3年、コリンズ ジョーダン 琉太。
30点満点で採点される空手形、パワーあふれる演武で大会唯一の26点台(26.0)をマーク。県内敵なしの強さを見せた。

【陸上】雨にも負けず

陸上は大雨の中の戦いに。女子100mは今村香保(普天間3年)が 12秒34で制した。

▽今村香保(普天間3年)
「自己ベストを更新しての優勝だったのとても嬉しいです」


男子円盤投げは奥間政和(那覇西3年)が46m83を投げ2連覇。

▽奥間政和(那覇西3年)
「自己ベストでうれしかったんですけど、47m行っていたという気持ちが強かったので悔しかったです」「全国は50m以上投げて優勝したいです」


女子1500mはラストスパート勝負に。親川杏花(北山3年)が4分35秒96で競り勝った。


▽親川杏花(北山3年)
「まずは付いていって、最後に差して優勝するというのを考えていました」「今年は南九州で6位以内に入って全国でちゃんと戦って結果を残して県記録を出せるように頑張っていきたい」

【陸上・跳躍】那覇国際・喜久里 次々に記録更新

陸上競技・三段跳びでは、全国のメダルを見据える好記録が誕生した。那覇国際3年の喜久里彩吹。「大事にしたい」と語っていた1回目で自身の持つ県高校記録を更新する12m07を跳ぶ。

5回目、さらに記録を伸ばして、12m17の大ジャンプ。最終6回目の試技に向け喜久里は…

▽喜久里彩吹(那覇国際3年)
「あとはもう最高のイメージで最後やりきります」
▽後間監督
「全力で行け、手拍子も(リクエストして)いいよ」

6回目の跳躍は12m35。2022年、1年生の時に出した記録を30センチ以上、上回った。

▽喜久里彩吹
「やっと。結構長かった。2年生のときは自己ベストも出なくて苦しくて、でも1年生のときに3年生で爆発したいと言っていたので、有言実行ができるように弾みになったかなと思います」
「12m50は跳びたいです、跳ばないと全国のメダルは見えないかなと思うので」


喜久里は走り幅跳びと100mハードルも制し、3年連続の3冠を達成した。

【カヌースプリント】強豪・沖水の當山が躍動

カヌースプリント、カナディアンシングルは沖縄水産3年、當山魁来。カヌーでソウルとバルセロナオリンピックに出場した父を持つ。

▽當山魁来(沖水3年)
「3年間これにかけてきたので」


500m、そして200mでも優勝し、全国切符を掴んだ。

▽當山魁来(沖水3年)
「九州・全国2つともとるので頑張って、もっとこれから頑張っていきたい」

【自転車・ケイリン】久貝が県総体6冠

自転車の注目選手はケイリン種目で3月の全国高校選抜3位入賞を果たした北中城2年の久貝一心。すでに個人・団体合わせて5種目を制し、最終種目ケイリンに挑んだ。疲労が残る中での、最後のレース。

バンクを5周するケイリン。白いヘルメットの久貝は、残り1周を切って3番手から抜群の加速力で大まくりを見せ、圧巻の走りで県総体6冠を達成した。

▽久貝一心(北中城2年)
「3週間後に九州総体があって、インターハイがあるので、それまでに自分の足をちょっとでも強くして、九州大会で優勝し、インターハイでも表彰台と言わずに1位を取れたらいいと思う」


笑顔も、涙も、選手たちを輝かせる。かけがえのない青春の熱戦は続くー
(取材:RBC【全力部活】取材班)

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