長引く野菜の価格高騰。ブロッコリーも高値水準が続き、影響は意外なところにも出ています。そうした中、救世主も。

(山田祐也アナウンサー)
「松山市内のスーパーマーケットに来ています。
野菜売り場を見てみますと一時期に比べて安くなっているものの、価格高騰の影響が長引いているようです」

愛媛県松山市にある末広マート立花店。

客の野菜の選び方にも変化が出ていました。

(買い物客)
「キャベツが高いので以前は1玉買って使い分けていたんですけど、最近はすでに切られたカットキャベツを使用しています。どんどん高くなっているので驚いています」

家計を圧迫し続ける野菜の価格高騰。

中でも、食物繊維やビタミンなどの栄養が豊富な「ブロッコリー」は、暖冬や収穫期の長雨の影響で出荷量が落ち込み、高値水準が続いています。

(末広マート立花店 近藤勝店長)
「ブロッコリーは人気の野菜で非常に需要も高いので、店としても出来るだけ手ごろな価格で販売したいと思うんですけれども、頭を悩ませているところです」

この店では最も安い時期1株100円ほどで販売していますが、27日は198円でした。

(買い物客)
(Q.ブロッコリーは好き?)
「そうですね、大好きです。サラダには必ず入れますし、お弁当とかにも入れますね。少しでも価格が下がるのが一番なんですけど…」

店では例年、供給量が安定している北海道産などを仕入れる6月ごろから、価格が落ち着いてくるというものの、今年からはそうもいかない問題が立ちはだかります。

(末広マート立花店 近藤勝店長)
「遠方からの配送になりますので、輸送の「2024年問題」も絡んでくるので、価格がどこまで下がるか落ち着くかというのは、まだ未知のところだと思います」

影響は、この人たちにも…。

(坂田創一アナウンサー)
「ブロッコリーの価格高騰で、日々筋トレに励む人たちからも悲鳴が上がっています」

(筋トレ歴20年)
「困るね、やっぱりね。きょうもお昼に食べましたけどちょっとだけですね。高いので」

(トレーニング歴13年)
「身近に肌で感じている。高いなーって」

ブロッコリーは、野菜の中でもたんぱく質が豊富で、マッチョのマスト食材です。

トレーニング歴13年の男性も、ブロッコリーを日々の食事に多く取り入れてきましたが…

(トレーニング歴13年)
「ブロッコリー食べる頻度がちょっとずつ減っていて、正直ちょっと野菜不足に
なっていますね。いやー、ちょっとどこかで価格が下がってくれないと、筋肉にも影響が出てくるかな」

価格高騰が筋肉にも暗い影を落とす中、救世主となりそうなのが冷凍食品です。

愛媛県大洲市に本社を置くこちらの食品加工会社でも、冷凍ブロッコリーを
製造しています。

(楽天農業加工課 岡浩司 課長)
「冷凍野菜は1年同じ金額で提供でき、安定して供給できるのが大きな特徴」

冷凍処理した野菜は、長期保存が効くため安定出荷できるのが強み、加えてこちらでは、自社の農園で栽培もしているため、材料の仕入れに頭を悩ませることはありません。

さらに、人々のライフスタイルの変化も、冷凍野菜の需要を後押ししているそう。

(楽天農業加工課 岡浩司 課長)
「冷凍野菜だとまとめて買って保存することができる。時短や手軽に使えるというところに注目が集まってきているのではないか」

野菜の価格高騰が長引く中、こうした加工品も選択肢に加えれば、家計の手助けと
なりそうです。

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