線状降水帯予測情報は、災害から命を守る大切な情報。その線状降水帯予測情報が、新しくなった。そのポイントをTUYの兵頭哲二 気象予報士が解説する。
きょう、実際に線状降水帯予測情報が出された。
見てみる。
ご覧のように、県を指定して情報が出されていることがわかる。
実はこれまでは出され方が違っていた。
これまでは、地方単位で出されていた。
それが・・・
きのうからは県単位で出されることになった。
予測技術向上で、これまでより対象地域を絞り込める。
このメリットは大きい。具体的にどういうことか説明する。
東北地方を例にとると、これまでは「東北地方」という単位で予測情報が出されていた。
これが、きのうからは・・・
「山形県」といった具合に県にピンポイントで出すことができる。
こうなることで、これまでよりも「自分事」としてとらえることができる。
ここで改めて知ってほしいのは、線状降水帯予測情報が出されるということは、相当な大雨になるということ。
きょうは、対象地域に線状降水帯が発生しなかったが、大雨にはなっている。仮に線状降水帯が発生すれば”災害発生の危険度が急激に高まる”のだ。
実は「危険度が急激に高まる」のがポイント。では、私たちはどう行動するべきか。
避難するための指針になる警戒レベルは知っている人が多いと思うが、線状降水帯予測情報の精度が上がったことで、仮に情報が出された場合、警戒レベルによる避難指示を待たず「避難の準備をする」もしくは「避難する」などの行動が必要になる。
なぜなら、線状降水帯ができると”災害発生の危険度が急激に高まる”から。実際に線状降水帯ができてからでは、雨がひどすぎて逃げるに逃げられなくなる可能性もあるのだ。
まとめ。
予測情報の精度が高まり県単位の発表に。自分事としてとらえられるように。
線状降水帯予測情報は「危険な大雨のサイン」
線状降水帯が発生=”危険度が急激に高まる”
情報が出たら、線状降水帯ができていなくても、気象庁のキキクル(危険度分布)などで自分の住んでいる地域の状況を把握し、早めの避難判断をするようにしよう。
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