大阪公立大学で青酸ソーダを盗んだとして逮捕されたのは卒業生の男でした。

 窃盗の疑いで逮捕されたのは滋賀県甲賀市の会社員・竹林尚志容疑者(30)です。警察によりますと、竹林容疑者は去年8月、大阪公立大学の工学研究科の研究室に保管されていた青酸ソーダ(シアン化ナトリウム)を盗んだ疑いがもたれています。

 大学側は5月16日、160人~250人分の致死量にあたる青酸カリ(シアン化カリウム)と青酸ソーダ(シアン化ナトリウム)がなくなっていたことを発表して、警察に被害届を提出していました。

 竹林容疑者は大学院を卒業する今年3月までこの研究室に在籍していて、毒物などの入った保管庫を開ける権限があり、警察が関係者への聞き取りを進める中で、竹林容疑者が犯行を認めたことなどから逮捕したということです。

 竹林容疑者は容疑を認め、「父親を殺害するために青酸ソーダを盗んだが使わずに捨てた」と話しているということです。また青酸カリについては「盗まずに研究室に捨てた」と話していて、今のところいずれの毒物も見つかっていません。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。