自治体職員などに対するパワハラが問題になっている自民党の長谷川岳参議院議員について、道は今年3月末までの1年間に23人の幹部職員が、長谷川氏から威圧的な言動を受けたとする調査結果を公表しました。

 道が次長級以上の幹部職員71人に対する聞き取り調査の結果では、全体のおよそ3割にあたる23人の職員が長谷川氏から「威圧的な言動を受けた」、または「同席者に対する威圧的な言動があった」と回答しました。

 具体的には「道の職員の仕事や対応に厳しい指摘を受けた」「意見の相違がある場面で叱責された」などの事例があったということです。

 また、課長級以上を対象にした出張に関する調査では、職員が面談などのために長谷川氏の元へ出張した回数は昨年度までの過去5年間で1488件、費用はおよそ1億2000円だったことも明らかにました。

 このうち長谷川氏との面談のみの出張は276件、およそ2000万円でした。
 
 昨年度の議員1人に会うためだけの出張回数は、長谷川氏が118回と最多で、2番目に多かった議員が5回と長谷川氏が突出していることがわかりました。

 道はG7環境大臣会合やGX特区の関連などで長谷川氏との面談が増えていて、出張自体は適切なものだったと説明しています。

 道は、今回の調査結果を長谷川議員に伝えるとともに、外部からのハラスメントに対応するためのガイドラインを作成するとしています。

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