青森県むつ市にある海上自衛隊大湊地方隊の再編に言及した江渡聡徳衆議院議員の発言を巡り、むつ市の山本市長は早ければ今週中にも防衛省などを訪ね、再編に地域の活動が影響したかなど確認したい考えを示しました。

※むつ市・山本知也市長
「先の議員の発言につきましては、明らかに地域の絆や私たちの気持ちをないがしろにするものであり、他の地域との比較において私たちの地域を論じることは分断をもたらすことだと感じています」

むつ市の山本市長は、27日の午後の臨時記者会見で、江渡議員の発言は自衛隊とともに歩んできたむつ市の考えにそぐわないとの考えを示しました。江渡議員は今月、青森市で開かれた会合で、大湊地方隊の統合は「地域としての活動が少なかった」などと発言し、市側などからその真意を問う声があがりました。その後、江渡議員は、「私の思いを申し上げた」と説明し、発言を撤回しない考えを示しています。一連の発言についてむつ商工会議所の内田大輔会頭は5月22日の自民党県連の津島淳会長との会談内容と違いがあるとし次のように述べました。

※むつ商工会議所・内田大輔会頭
「県連の考え方と元防衛大臣の発言内容が違うとなれば、基地の街に住む私たちにとしたら、この先とても不安」

むつ市は市議会や商工会議所などとともに早ければ今週中に防衛省などを訪問し、地方隊の再編に地域の活動が影響したかなどを確認したいとしています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。