7月7日投開票の東京都知事選挙に立憲民主党の蓮舫参院議員が27日、立候補を表明しました。
蓮舫氏は「自民党政治の延命に手を貸す。小池都政をリセットする」と訴え、小池知事との対決姿勢を鮮明にしています。

蓮舫議員が都知事選に出馬表明「小池都政をリセットする」

大勢の報道陣が詰めかけるなか、トレードマークの白いジャケットで、時折、笑みをみせた蓮舫参院議員。

立憲民主党 蓮舫参院議員
「私、蓮舫は、この夏予定されている東京都知事選挙に立候補いたします。自民党政治の延命に手を貸す小池都政をリセットしてほしい。その先頭に立つのが、私の使命だと感じています」

7月7日投開票の都知事選に、無所属で立候補すると表明しました。

蓮舫氏といえば2004年、36歳の時に行われた参院選の東京選挙区に立候補し、初当選。

歯に衣着せぬ発言で、蓮舫氏を有名にしたのが…

民主党 蓮舫参院議員(2009年)
「世界一になる理由は何があるんでしょうか。2位じゃだめなんでしょうか

民主党政権の「事業仕分け」で注目を浴びました。

その後、行政刷新担当大臣や民進党代表を務めるなどし、現在は4期目です。

27日の出馬会見で、蓮舫氏は小池知事への対決姿勢を鮮明にしました。

立憲民主党 蓮舫参院議員
「今は小池都知事から“公約ゼロ”の声は聞こえません。その代わりに、突然思いついたかのような政策ばかりが私には印象に残っています」

蓮舫氏は、小池知事が掲げてきた▼都庁職員の残業ゼロや、▼満員電車ゼロなど、「7つのゼロ公約がどれも果たされていない」と痛烈に批判

これまでも、知名度の高い蓮舫氏に期待する声は多く、過去何度も候補者として名前が浮上しました。

なぜこのタイミングで立候補を決意?

なぜ今回、立候補を決意したのでしょうか。

立憲民主党 蓮舫参院議員
静岡県知事選挙の結果、昨日の目黒議会の補欠選挙の結果もやっぱりとても大きい」

4月に行われた衆議院・東京15区の補欠選挙や都内で行われた地方選挙。

小池都知事はこれまでになく全面に立って応援に入りましたが、候補者はあえなく敗北。

立憲・若手議員
「東京15区の結果で『小池神話』も崩れたよ」

立憲関係者
「いまの“反自民”の世論で勝てると見込んだのではないか。受からなくても次の衆院選に出ればいいし

一方、挑戦状をたたきつけられた小池氏は3期目を目指し、すでに立候補する意向を固めていて、▼自民党が連携を視野に入れているほか、▼公明党も推薦する方向で調整しています。

都知事選にはこのほかにも、20人以上が立候補を表明しています。

蓮舫議員“対決姿勢”鮮明のワケ 小池都知事はどう出る?

井上貴博キャスター:
2016年9月、蓮舫議員が民進党の代表に就任し、小池百合子氏が都知事選に初当選したとき、「小池都知事は古い政治と戦っています。改革しようとする知事をしっかり支えたい」(2016年11月の発言)と蓮舫議員は小池都知事にエールを送っていました。

27日の会見では、「8年前、都知事に立候補した小池さんは眩しくてかっこよかった。でもこの8年間、都庁をどう変えたのでしょうか?小池都政をリセットするため、私は立ちます」と蓮舫議員は対決姿勢を鮮明にしました。

なぜ今だったのかというと、TBSスペシャルコメンテーターの星浩さんによれば、やはり“裏金問題”で自民党が後ろにいてもマイナスになり、自民党が付かなくても“組織票”がなくマイナスになる。千載一遇のチャンスではないかということで打って出たということです。

立憲幹部も「小池さんも相当焦っている」と見ているようで、そもそも都知事選に出馬するのか、最終決断をできるか注目しているようです。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。