北海道や札幌市の職員などへの“威圧的な言動”が問題となっている自民党の長谷川岳・参議院議員…新たに道議会の議員に対する3件の同様の問題が明らかにされました。
これは、自民党道連が道議会議員を対象に調査していたもので、27日午前、自民党道連会長の中村裕之・衆議院議員が下記の3件を公表しました。
・2022年の丘珠空港の活性化を目指す「丘珠研究会」で、シンポジウム開催を威圧して中止に追い込む
・2022年の参議院選挙で、自民党の他の候補者を支援する道議に圧力
・道議会の議会運営に関し、強い圧力
中村会長は「具体的な言葉は、あまりはっきりはしていないが『今後、あなた(道議)とは付き合えないよ』とか『あなた(道議)の支援者に対しても、もう、応援しないようにって話するからね』などの発言をされた」と説明しています。
自民党道連は、これらの報告内容を精査した上で、長谷川議員から事情を聴く方針です。
こうした“威圧的言動”の問題について長谷川議員は、これまでの取材や国政報告会などで「やはり、どこかで、自分の『ありがとうございます』『失礼します』という謙虚な気持ちが欠落していたのではないか」などと謝罪。
さらに「表現方法に無自覚であったことを非常に恥じています。全面的に自分自身の表現方法を変え、変えてゆく」とし、議員辞職については「当然ながら、地域活動を全身全霊で、地域のために活動してまいります」と、その考えがないことを強調しています。
◆国の予算成立時の北海道の対応
・「計画推進課」が各部署に御礼連絡するよう、何度もメール
・部長職は上空の機内でも、Wi‐Fiが使える場合は成立時に即
・Wi‐Fiが使えない場合は、空港到着時に即
・補正予算の成立時、政府予算案の閣議決定時も
◆副知事含む北海道幹部4人の出張
・昨年度で62回、費用は約518万円
・長谷川氏だけに会うためは15回、約110万円
・会議に出席するよう言われて行っても、本人不在ケースあり
・前日の夕方「明日の午前9時に来るように」の急な指示も
◆参議院の特別委員長就任時、長谷川議員にだけ祝電メール取りまとめ
◆札幌市の出張
・2023年度、長谷川議員とのを面談を含む出張は284回、費用は約2000万円
・次に多い国会議員は23回
・長谷川議員とだけ面談のためは72回、約465万円
◆ある自治体職員の証言
・役職につくと、必ず東京都まで出向いて直接挨拶の“面通し”習慣化
・東京都まで出向いても、1分も会わずに「今日は、いい」の対応も
・いわゆる“出禁”になった職員は、少なくても5人
・すべて長谷川氏のペースでなければ、物事が進まない
・自治体のトップ、幹部は、これまで“黙認”
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