岸田総理が出席している日中韓3か国による首脳会談が韓国で開かれています。会談では、停滞しているFTA=自由貿易協定の交渉再開に向けた議論がされる見通しです。会場から中継でお伝えします。

会談は午前10時から、旧大統領府=青瓦台の迎賓館で始まりました。

岸田総理は会談の冒頭で、「日中韓協力は新しい再スタートを切ります。今の時代にふさわしい、3か国の具体的な協力をさらに進めることができるか議論を深めたい」と強調しました。

およそ4年半ぶりとなる3か国の会談では、経済・貿易分野での協力や感染症のパンデミック対策に少子高齢化など、3か国で取り組む社会課題、北朝鮮などの地域情勢が話し合われる見通しです。

貿易・経済分野では、3か国のGDPが世界のおよそ2割を超えるなか、FTA=自由貿易協定の交渉再開に向けた議論がされているとみられます。

核・ミサイル開発を進める北朝鮮については、3か国での連携が確認されるとみられますが、その北朝鮮に対する考えが日本と韓国、中国では分かれていて、会談で足並みを揃えられるかが焦点となります。

岸田総理は「率直に意見交換を行い、未来志向の実務協力で一致したい」としていて、今回のサミットから3か国で議論を継続するプロセスの再活性化につなげたい考えです。

まもなく、3か国の首脳が共同で会見し、会談の成果を文書で発表する見通しです。

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