長野県内各地では、4月からすでに30度を超える真夏日を観測しています。
これからやってくる夏を前に、暑さをしのぐ注目のグッズを取材しました。


今年の夏も猛暑が予想される県内。

気象庁の3か月予報では、6月から8月の気温が今年も高くなる見通しが示されています。

女性:
「もう本当に最悪です。暑くてやってられない」

女性:
「まだ5月なのにこんな暑いから、7月とか8月もっとやばいと思うので気をつけたいです」

猛暑予想にうんざりの人も多いのではないでしょうか。

そこで大事になるのが、暑さ対策です。

男性:
「なるべく早めに暑さに慣れるように、今のうちから昼間外に出て暑さ慣れするように」

女性:
「冷たくなるスプレーとかつけていたりします」

男性:
「日焼け止めは使っています」

生活雑貨などを売る長野駅前のハンズ長野店。

早くも暑さ対策グッズが並びます。

今年の傾向は、冷たさが持続するものと、すぐに冷たくなるものの使い分けです。

冷たさが持続するグッズでは。


ハンズ長野店 内山実紀(うちやま・みき)さん:
「一番おすすめしているのが、ハンズオリジナルのクールリングです」
「通常のモノに比べるとちょっと細めなので、軽くすぐにつけていただけるようなサイズ感になっていて、使いやすい」

水道水に30分ほどつければ固まり、29度の状態をおよそ2時間キープします。

バリエーションが豊富なこともポイントです。

内山さん:
「ひとりでこういったものを1本とかではなく、2本3本という人が多いかなと思います」


すぐに冷感を求めたい場合にお勧めなのは、長さ1メートルのボディータオル。

冷たさを感じる面積が大きく、心地よさも一層感じられます。

内山さん:
「大量に使う場合ですね。部活ですとか合宿みたいなところで気軽にシュシュと、みなさんで使っていただけるものです」

さらに今シーズン注目されるゆったりとしたサイズのアームカバーや、日傘など男性向けのグッズも多く並びます。

こうした商品への消費者からのニーズも高まっているといいます。

内山さん:
「4月頃からちょっとずつ増えていまして、母の日が終わった段階で(売り場が)全開になっていますね」

注目の暑さをしのぐグッズ。

熱中症予防にもつながる対策は、職場でも重要性が増しています。



茅野市の公立諏訪東京理科大学内にあるベンチャー企業が作るのは。

カナルウォーター 小須田司(こすだ・つかさ)社長:
「こちらが弊社が開発しました熱中症予防ツールのカナルパイロットになります」

ヘルメットが欠かせない建設現場。

熱中症のリスクも少なくありません。


そこで、開発したのが、作業にあたる人に装着してもらい、熱中症の危険を知らせる装置です。

小須田さん:
「これにファンが付いているのですが、ファンで頭でかいた汗を吸いだして、出口に発汗センサーが付いていますので、頭でかいた汗の量を測るものです」

頭部の発汗量と外気の水分量から計算して、熱中症のリスクを感知する世界初の技術ということです。

地元のメーカーに勤め、熱中症対策の研究を進めていた小須田さんは3年前に起業。

全国にはヘルメットを着用する建設現場の作業員がおよそ350万人いることを知り、熱中症リスクを減らしたいと開発に着手しました。

汗の量が多くなると、警告音が鳴り光で危険を知らせてくれます。


小須田さんによりますと、体重の4パーセントから6パーセントの量の汗をかくと熱中症に近づくということですが、この装置は1.5パーセントの汗をかくと警告します。

小須田さん:
「手前でギリギリじゃなくて少し余裕のある段階で鳴らそうと」
「重度の熱中症になる前にケアしていただきたいという意図で」

2年間の実証実験を経て、今年の夏から、いよいよ建設現場に導入される予定です。

小須田さん:
「人によって差があるので、その人によったリスク管理が重要だと思う」
「なんとかより多くの建設現場で使っていただきたいと思っています」

小須田さんは、活用の場を広げようと、システムの研究を進めます。


小須田さん:
「より小型にして建設現場だけじゃなくて一般の人たち、衣服に取り付けて同じようにできるので、お年寄りとかにも使っていただきたい。そんな未来を目指して今後やっていきたい」

厳しい暑さが予想される今年の夏。

暑さ対策のグッズは、さまざまな場面で活用が広がりそうで、熱中症対策の研究にも注目が集まります。

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