2008年北京パラリンピック、2016年リオデジャネイロパラリンピック男子走り幅跳び銀メダリストで日本義足陸上競技の第一人者・山本篤選手(42)が5月26日、今夏に行われるパリパラリンピックの出場を断念し、26日をもって現役を引退すると発表しました。自身のSNSで発表しました。
山本選手は静岡県掛川市出身、掛川西高校時代にオートバイの事故で左足を失いました。高校卒業後、パラ陸上を始めると、2008年の北京パラリンピック男子走り幅跳び・義足のクラスで、日本人義足陸上競技選手として、初めてのメダリストとなる銀メダルを獲得。さらに2016年のリオデジャネイロパラリンピックでも再び、銀メダルを獲得しました。また、2018年には、スノーボード日本代表として、平昌パラリンピック出場も果たしています。
2021年の東京パラリンピック男子走り幅跳びでは4位。2024年夏にフランス・パリで開かれるパラリンピック出場に向けて、5月19日に行われた世界パラ陸上では今季ベストとなる6メートル48センチで、5位入賞を果たしましたが、大舞台を前に、“パラ陸上のレジェンド”が大きな決断をしました。
<山本選手のコメント>
皆さんへご報告
本日をもって競技を引退します。今シーズン、昨日まで開催されていた神戸世界パラ陸上選手権大会に向け全力でトレーニングしてきました。しかし、結果は5位と惨敗でした。
僕は「可能性のある限り挑戦する」という信念のもと活動してきましたが今大会の結果はその可能性が見えなくなってしまった瞬間でもありました。
プロアスリートである以上勝つことにこだわってきました。これから数センチ記録を伸ばすことができるかもしれませんが、僕のこだわりである世界で戦うメダルを狙うことを考えると厳しいと感じています。
陸上競技をはじめて22年と長く競技を続けられたのは、たくさんの方に支えていただき、力をもらったおかげです。
最後に、家族、スポンサー、指導者、練習を一緒にしてくれた大学生には感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございました。
プロアスリート山本篤
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