5月上旬、道路交通法違反の疑いで住居不詳の40代の男が逮捕された。男は今年2月、大阪府豊中市の阪神高速11号池田線で、制限速度60キロのところ、90キロ以上オーバーした151キロで車を運転していた疑いがもたれている。捜査関係者によると、男はその後、検察に起訴され勾留中だという。
きっかけは『オービス』男は“顎上げ“運転の様子が映る
逮捕のきっかけとなったのは、高速道路上に設置された速度違反自動取締装置「オービス」。
オービスは、通行車両を24時間監視し、通行車両の走行速度を自動で測定、スピード違反を発見すると瞬時に撮影するシステムだ。
今回、オービスが撮影した画像に映っていたのは、“顎を上にあげながら運転する男”の姿だった。
こうした状況について、捜査関係者は次のように話す。「オービスに顔が映らないようにすることで、検挙を逃れようとしたのではないか」。
3Dでの画像認証など鑑定技術も進歩
果たして本当に検挙を逃れることはできるのだろうか。スピード違反での検挙には、撮影された人物と、実際の人物が同一かを特定しなければならない。その特定の際に画像を鑑定する技術も進歩している。
これまでは、平面の静止画を見比べながら特定をするなどしていたが、3Dで顔の画像を認証するシステムなどを用いての鑑定が主流となっている。
ある捜査関係者は『こうした鑑定を行えば、高い精度で同一人物かの特定が可能だ』と話す。
警察での調べに対し男は、「普段から制限速度をオーバーする運転をしていた」などと話していて、スピード違反を繰り返していた疑いがもたれている。
『顔を隠せば摘発を逃れられるかもしれない』そんな思いから発想した行動も、警察からの摘発に逃れることはできなかった。
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