JR長崎駅前に現れたある謎のレールについてです。今年から徐々に長さが伸びているレール。誰が何のために敷いているのかそのわけに迫りました。

長崎駅東口に現れた3本のレール。一方は商業施設につながっていてもう一方は24日現在も工事中。

レールはまだまだ伸びています。一体何のレールなのでしょうか?

市民:

「全然気づいてなかったです」

「路面電車の(再現した)やつかな?」

「ちんちん電車の跡ですよね。違うんですか?」

「斜めでそのお店にまっすぐ入れるラインなのかなとも思ったりしますよね?」

レールの存在に気付いていても、なぞは深まるばかり。駅周辺を整備している長崎市の担当者に聞きました。

長崎市まちづくり部 吉田圭介さん:
「実はこれはレールで、昔この場所に線路とホームがあったことを記憶に残す整備としてこのようなレールを設置しております」

ここは2020年まで、旧長崎駅のホームがあった場所。駅移転の際にレールは撤去されたものの、今年から同じ場所にレールを敷き直し旧長崎駅が再現されています。

旧長崎駅プラットフォーム(長崎市提供)

吉田さん:
「昔の長崎駅の線路の様子です。2番線ホーム、3番線ホームがありまして、記憶としてこちらに再現しております」

ベンチにも活用できるこの場所は旧駅舎のホームデッキをイメージして作られていて、今年中にはあと3.5メートルほどレールが伸ばされるということです。

吉田さん:
「すべて壊すわけじゃなくてこうやってちゃんと残してるよっていうのも歴史として今後も道行く人・市民の方に知っていただけたらと思います」

線路や旧駅舎ホームデッキを再現していると分かって通るとまた長崎の風情を感じられます。
100年に一度の変革期を迎えている長崎、変化しつつも歴史を感じられる街づくりの取り組みでした。

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