青森県内で、17人が犠牲になった日本海中部地震から41年―。
この地震を教訓にした防災訓練が24日、深浦町で行われました。

日本海での地震による津波の第一波が発生から6分後に到達と想定されている深浦町。参加した人たちが避難経路などを確かめました。

24日に行なわれた訓練は、日本海でマグニチュード7.8の地震が発生し、大津波警報が発表されたという想定で行われました。

1983年の5月に発生した日本海中部地震では、県内で17人が犠牲となり、このうち3人は深浦町の沿岸で津波にさらわれて命を落としました。

県の想定では、日本海で地震が発生した時の津波の第一波到達は、深浦町舮作地区が県内で最も早く、6分後としています。

24日は、町の職員が高台にある避難所までの経路を確かめました。また、地元の中学生たちが自衛隊から心肺蘇生の方法などを学んだほか、最新技術を用いて揺れや浸水を疑似体験しました。

参加した生徒は
「本当にさっきのVRが怖かった。しっかりと頭を守るようにしたいと思います」

「家が結構海に近いんですけど、高台に避難するときに家族も一緒に行かないと、防災マップをよく見て非常食をちゃんと準備して避難したい」

深浦町 吉田満町長
「(日本海中部地震を)いかにして風化させないで、町民に意識づけしていくかが大きな課題だと考えています」

深浦町では、日本海中部地震の教訓をいかしながら実効性のある訓練を続けて、万一の事態に備えるとしています。

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