神奈川県警は、今年2月に覚醒剤取締法違反の疑いで再逮捕した40歳の男性について誤認逮捕だったと発表し、謝罪しました。

神奈川県警によりますと、去年11月、神奈川県寒川町に住む40歳の男性を平塚警察署で覚醒剤取締法違反の使用の疑いで任意の事情聴取をしていた際に、取調室の中で男性の足元に覚醒剤などの入った袋が落ちているのが見つかりました。

男性は「自分のものではない」と否定していましたが、その後、男性の尿から覚醒剤の陽性反応が出たため、警察は今年1月、男性を覚醒剤取締法違反の使用の疑いで逮捕しました。

さらに2月には、覚醒剤の所持の疑いで再逮捕しました。しかし、覚醒剤などが入っていた袋に付着していたDNAを鑑定した結果、この袋は男性のものではなく、窃盗の疑いで逮捕され、同じ部屋で取り調べを受けていた別の34歳の男性のものだとわかったということです。

34歳の男性は袋について「自分が隠したものだ」と話し、取り調べの際に机と壁の間に隠したということです。

40歳の男性は覚醒剤取締法違反の所持の疑いでは不起訴となっていて、警察はきょう、34歳の男性を覚醒剤取締法違反の所持の疑いで書類送検しました。

神奈川県警は40歳の男性にすでに謝罪していて、「本件については誠に遺憾で、関係した方にお詫び申し上げます。今後は適正捜査を徹底し、再発防止に努めます」とコメントしています。

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