大阪の清風高校でカンニング発覚後に生徒が自殺したのは「不適切な指導が原因」として、両親が賠償を求めた裁判が始まり、学校側は争う姿勢を示しました。

 訴状によりますと、2021年、私立清風高校の当時2年の男子生徒(当時17)はテストでカンニングが発覚し、その後、自殺しました。男子生徒は教師から「カンニングは卑怯者がすること」と言わされ、自宅謹慎や写経などを命じられていたことから、両親は「自殺は不適切な指導が原因」として、学校の運営法人に対し1億円あまりの損害賠償を求める訴えを起こしていました。

 5月24日に始まった裁判で、学校側は「教師からは『卑怯者』と言わせたという証言は得られていない」としたうえで、「同様の指導を受けた生徒が自殺したことはなく、自殺の予測は困難だった」として、訴えを退けるよう求めました。

 (生徒の父親)「あまりにも突然で心の整理がいまだについていません。配慮のない過剰な指導で息子が精神的に追い込まれた」

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