再審で無罪が確定した元看護助手が国と滋賀県に賠償を求めている裁判で、取り調べを担当した警察官が「自白の誘導は一切ない」と証言しました。

 湖東記念病院の元看護助手、西山美香さん(44)は2003年、入院患者を殺害したとして懲役12年の刑で服役。その後、捜査段階の自白は警察官が誘導した疑いがあるなどとして、再審=やり直しの裁判で4年前に無罪が確定して、国と滋賀県に約4300万円の損害賠償を求めています。

 (西山美香さん)「違法性などを認めないかもしれないですけど、自分でも尋問をさせてもらうのでどういうふうに考えているのかを知りたい」

 5月23日は取り調べを担当した警察官が証人として出廷。県側の質問に対して「西山さんは『私の不安を取り払ってほしい』と言った後、涙ながらに自ら殺害を自供しはじめた」と証言し、「自白の誘導は一切ない」と訴えました。

 23日午後からは西山さん側が質問する予定です。

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