娘が経営する都内のエステサロンをめぐり、家族ぐるみでコロナ対策の雇用調整助成金などおよそ600万円をだまし取ったとして、夫婦らと指示役の男のあわせて4人が警視庁に逮捕されました。

詐欺の疑いで逮捕されたのは、無職の江黒亮介容疑者(47)、東京・千代田区の職業不詳・中村定男容疑者(69)、妻のかおる容疑者(66)、娘の朋子容疑者(38)の4人です。

警視庁によりますと、4人は2021年12月から翌年5月の間に、中村容疑者の娘の朋子容疑者が経営する東京・千代田区のエステサロンでコロナ禍で従業員に休業手当を支払ったように装い、実際に勤務していない4人の名前で東京労働局にうその申請をして、雇用調整助成金など現金およそ600万円をだまし取った疑いがもたれています。

だまし取った金は朋子容疑者が6割、中村容疑者、かおる容疑者が2割、江黒容疑者が2割の割合で受け取っていたということです。警視庁は4人の認否を明らかにしていません。

江黒容疑者らは2021年10月から翌年12月までの間に、同様の手口で10社を使っておよそ1億円をだまし取ったとみられていて、江黒容疑者はうその書類などを申請する「申請役」で、中村容疑者、妻のかおる容疑者は申請する企業を見つけてくる「リクルーター役」だったということです。

警視庁によりますと、去年4月、「申請役」の江黒容疑者が荻窪警察署に自首し、事件が発覚したということです。警視庁は余罪についても調べを進めています。

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