ジャーナリストの池上彰さんなどになりすましてうその投資話を持ちかけ、70代の女性から現金1000万円あまりをだまし取った疑いで、逮捕された中国籍の34歳の男の身柄は22日、検察庁に送られました。
詐欺の疑いで22日に送検されたのは、東京都墨田区の会社役員で、中国籍の温焯麟容疑者(34)です。温容疑者は、送検時に「私はやってない」と報道陣に向かって叫びながら、警察車両に乗り込みました。
警察によりますと、温容疑者は共犯者とともに、今年3月から4月にかけて、ジャーナリストの池上彰さんなどになりすまし、福島県いわき市の70代女性に、SNSを使って、原油に投資すれば利益が出せるなどのメッセージを送信し、投資するよう持ちかけ、現金1010万円をだまし取った疑いが持たれています。被害者からの届け出を受けた警察が捜査し、逮捕しました。
温容疑者は、通貨ディーラーを名乗って現金を受け取る役だったとみられ、「お金を受け取ったことは、間違いない」と話している一方、だましたつもりはないという趣旨の供述をしていて、容疑を否認しているということです。
捜査関係者によりますと、温容疑者を逮捕時、1000万円は手元になく、警察は共犯者がいる可能性も含め、金の流れについて捜査しています。
今回の事件は、今年4月に発足した県警と警視庁の「連合捜査班」が捜査していたもので、県警がこの体制で容疑者を検挙したのは初めてです。
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