4頭の子牛が死に、近くでクマの足跡が見つかりました。

警察などによりますと、21日午前8時ごろ、北海道東部の別海町の「なかしゅんべつ未来牧場」で、小屋の中で飼育していた子牛12頭のうち、4頭が死に4頭がけがをしているのが見つかりました。

襲われた8頭にはいずれもクマに襲われた痕があり、近くには幅約17センチのクマの足跡が複数残されていました。

なかしゅんべつ未来牧場 友貞義照専務
「ひっかきとかみ傷と、柔らかいところをかまれて亡くなっていた。内臓を狙ってだと思う。ちょっと衝撃、『まさか』と思った」

クマの生態に詳しい酪農学園大学の佐藤喜和教授は、襲ったクマはオスの成獣の可能性が高いと指摘します。

酪農学園大学 佐藤喜和教授
「(オスの成獣は)繁殖期ということもあり、通常にない行動をとるのは、この時期よくあることだが、牛をつないで飼っているような場所にまで入ってきてくることはあまりなかった」

別海町は、現場付近に箱わなを設置する方針です。

 北海道東部では、「OSO18(オソジュウハチ)」と呼ばれたクマが、2019年からの4年間で乳牛66頭を襲い、2023年9月に駆除されています。第2の「OSO18」が出現する可能性もあり、別海町では、警戒が続いています。

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