鳥取県米子市が抱える、ある悩み事があります。境港市の鬼太郎ロードや島根県安来市の足立美術館など、人気の観光地の間にあり、米子市をスルーしてしまうツアー客も多いそうなんですね。
米子でも滞在して観光してもらおうとユニークな「食の体験ツアー」がスタートしました。

米子市観光協会が主催するツアー、その名も「大人達の社会見学」。
20日、ツアー客がやってきたのは、市内にある魚の陸上養殖施設「トットクライン」です。

ここで陸上養殖されているのは、「皆生サーモン」「皆生ひらめ」「陸サバ」の3種類。

ツアー客は、養殖には自然ろ過された地下海水が使われていて、アニサキスなどの寄生虫や菌などの心配がないといった話を聞きました。まさに社会見学です。

ツアー客は
「環境がキレイだなと思いました。水槽とか、においとかも無く」
「エサやりのときの魚の反応が、ヒラメなんかずっと下にいたのに、うわーってすごかったです」

トットクライン 速水哲哉さん
「一度も食中毒の原因になる寄生虫が発生していないことが自慢したいところになります。元気な魚が泳いでいる姿を見ていただいて、この魚食べたいなと思ってもらえれば幸いです」

その後、一行が向かったのは市内にあるレストラン。

ツアー客は、先ほど見学した皆生ひらめ、皆生サーモン、陸サバの食べ比べ膳を堪能しました。

ツアーのために新たに考案されたメニューということで、なかにはサバのしゃぶしゃぶを初めて食べたという人も…

ツアー客は
「鮮度も違うなと思いました。やっぱりサバのしゃぶしゃぶが印象的でよかったです」
「なかなか養殖場を見ることが無いので、それを見た上で頂戴して、さらに美味しさが伝わります」

体験と学び、さらに「食」でも楽しめる「大人達の社会見学」はもちろん地元客も歓迎ということで、米子市観光協会のホームページなどでツアーの申し込みができるということです。

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