大阪音楽大学で新しい専攻の立ち上げに貢献し次の年度の準備もしていたのに一方的に契約を打ち切られたとして、音楽プロデューサーの元教授が大学を提訴したことがわかりました。

 音楽プロデューサーの脇田敬さんは、大阪音楽大学(大阪・豊中市)で新しい専攻の開設に中心人物として関わり、専任教授を務めていましたが、おととしの年末に大学側が突然、具体的な理由もなく次の年度は契約しないと通知。そのまま契約を打ち切りました。

 大学側は通知後に「他の教員に暴言を吐いたため」と説明したものの、脇田さんは「次年度の授業内容の策定や教員選定にも加わっていて、契約の更新期待権があった」として、大阪音大に対し教員としての地位の確認と慰謝料など1280万円の支払いを求める訴えを起こしました。

 (音楽プロデューサー 脇田敬さん)「学生をこの状態に放っておいたまま、何事もなかったかのように卒業させていく、社会に送り出すということはしたくない」

 脇田さんへの処遇をめぐっては10人以上の教員が抗議し辞職する事態となっています。

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