東京都千代田区の日比谷図書文化館ホールで19日、東京新聞主催の落語会「日比谷らくご俱楽部(ひびらく)」の番外編、「SDGs落語会」(千代田区後援)が開かれた。若手落語家の三遊亭わん丈さん(41)、桂竹千代さん(37)が出演。国連の持続可能な開発目標(SDGs)にちなむ落語で爆笑を誘い、環境保護、ジェンダー平等などを盛況の客席に訴えた。

SDGsの目標「ジェンダー平等の実現」を題材にした落語を披露する三遊亭わん丈=東京都千代田区の日比谷図書文化館で

 2人はまず「拝啓 浦島太郎さん」(わん丈さん)、「やりすぎSDGs」(竹千代さん)と、自作のSDGs落語を披露。中入り後は、17あるSDGsの目標のうちの一つに関連する落語を演じた。お題は、小学生のくじ引きで決めた。  テーマが「住み続けられるまちづくりを」になった竹千代さんは、「住む」からの発想で、家中に家財道具を描いた家に泥棒が入る「だくだく」を披露した。わん丈さんのお題は「ジェンダー平等」。遊郭が舞台の「お見立て」の後、遊女がお裁きをする自作の「花魁(おいらん)の野望」を続けた。

SDGs目標「住み続けられるまちづくりを」を題材にした落語を披露する桂竹千代=東京都千代田区の日比谷図書文化館で

 この日は、本紙のSDGs・DEI推進チームリーダーの早川由紀美編集委員と2人のトークもあった。  訪れた佐々木新一さん(73)=大田区=は「ごみの分別など、日ごろから環境問題を気にかけている。SDGsを分かりやすく楽しく学べる機会だった」と話した。(井上幸一)

高座を終えSDGsをテーマに話す(右から)桂竹千代さん、三遊亭わん丈さん、早川由紀美編集委員=19日、東京都千代田区の日比谷図書文化館



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