犯罪被害者や遺族らで作る団体が兵庫県尼崎市でシンポジウムを開き、被害者らへの補償を充実させるべきだと訴えました。

 5月18日のシンポジウムには、事件で家族を失った遺族らが登壇し、2021年に大阪・天満のカラオケパブで起きた常連客による殺人事件で妹の真優子さんを亡くした稲田雄介さんは、被害者遺族に対する補償制度の見直しを求めました。

 (稲田雄介さん)「損害賠償は2980万円(の判決)。実際に払われているのは約600万円。憎みたくない人間まで憎んでしまうんです、今の制度だと」

 犯罪被害者遺族への支援をめぐっては、国から支給される「給付金」の最低額の見直しが行われ、6月中をめどに施行される方針ですが、裁判で加害者に賠償命令が出ても全額支払われないケースが多く、国による立て替え制度の充実を訴えました。

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