企業の経営者やデザイナーらが一同に集まり、デザイン経営などについて考える
催しが18日新潟市で開かれ、参加者は地方の中小企業もめざすべき方向性を社内で議論することが重要といった講演者の指摘に耳を傾けていました。

これは一般社団法人Design Dimension(デザイン ディメンション)が毎年各地で開催しているもので、今回は新潟市中央区の新潟駅ビルが会場に選ばれました。
デザイン経営は次世代の標準的な経営手法になるといわれていて、デザインの力を企業のブランドの構築や新しい技術の創出などに活用するものです。
特許庁はデザイン経営の効果や具体的な取り組みを宣言し、実践の例やハンドブックを公開しています。

こうした中、催しでは株式会社HAKUHODO DESIGNの永井一史社長が「地域企業のデザイン経営化」と題した基調講演を行いました。永井さんは、地方の中小企業もどういう方向をめざすのか社内で議論を始めることが必要であると語り、将来のあるべき姿、いわゆるビジョンデザインの重要性を強調しました。


また、トークセッションではフラー株式会社の渋谷 修太会長やNPO法人越後妻有里山協働機構の佐藤あゆさん、株式会社BSNアイネットの坂田 源彦執行役員がパネラーとなり、地域の50年後について意見を交わしました。渋谷さんはテクノロジーやカルチャーが進化する一方で、人口減少で一人当たりが使える国土の面積が増えるとしてビジネスチャンスにつながるとポジティブに捉えることが必要だと訴えました。
また、佐藤さんは大地の芸術祭の運営に携わる中、オンラインではなく現場に来てもらい、作品を観てもらうことに価値があると強調するとともに、伝統産業は他の産業と連携して横断的に動くことが大事だと述べました。
そして、坂田さんは子供が50年後も新潟を好きであって欲しいので、新潟で頑張っていると自らのモチベーションを明かした上で、ビジョンをもとに仲間を集めることが大切と話していました。

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