開館から20周年を迎えた、西都市の宮崎県立西都原考古博物館の魅力について、この春、MRT宮崎放送に入社した新人記者が取材しました。
初めてのリポートです。

南九州の人々の生きた証を見つめる「人と歴史の博物館」

300余りの古墳が点在する西都原古墳群。その一角にあるのが…

(武澤直穂記者)
「西都原古墳群にある西都原考古博物館は、今年、開館20周年を迎えました。この博物館の魅力を改めて、紹介します」

20年前に開館した県立西都原考古博物館。
南九州の人々の生きた証を見つめる「人と歴史の博物館」として多くの親しまれ、これまでに215万人もの人が訪れているそうです。

直接触れることでこの土器を通して、4000~5000年前の人たちと対話

副館長の東 憲章さんに案内してもらいました。

まず訪れたのが土器のコーナー。ここに通常の博物館とは違うある特徴があるそうです。

(西都原考古博物館 東 憲章 副館長)
「この博物館の特徴として、展示品をオープンで展示しているということで、実際に展示している土器に触ってもらって、土器の質感を確かめてもらうことができます。どうぞ、触ってください」

この土器は、4000年から5000年前の土器。貝殻で模様がつけられた縄文土器です。

(西都原考古博物館 東 憲章 副館長)
「直接触れることでこの土器を通して、4000年前、5000年前の人たちと対話をしているということになります」

銅鐸 実際に鳴らすことができます

続いては、銅鐸。
弥生時代と同じ材質で復元されたもので、実際に鳴らすことができます。

(西都原考古博物館 東 憲章 副館長)
「ちょっと重いですけど、鳴らしてみてください」
(武澤直穂記者)
「はい、やってみます。(銅鐸を鳴らす)すごーい。音が大きいですね」
(西都原考古博物館 東 憲章 副館長)
「今の音色は、2000年前の人も同じ音色を聞いていたということなんですよね」

西都原の歴史について知ることができるVRも

このほか、船や家の形をした埴輪のレプリカ。
そして、国内最大の帆立貝形古墳、男狭穂塚(おさほづか)や九州最大規模の前方後円墳、女狭穂塚(めさほづか)の模型など、西都原ならではの展示品を見ることができます。

これらの展示には順路が設けられておらず、来館客が自由に行き来できるのも特徴です。

さらに、西都原の歴史について知ることができるVRも体験してきました。

(武澤直穂記者)
「空からや古墳の中からの視点だったり、いろんな視点から見ることができたので、実際、古墳群に行って、もう一度自分の目で見てみたいなと思いました。すごく楽しかったです」

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