5月10日の低温と霜の影響で、新たにワイン用のブドウを中心におよそ1100万円の被害が出ていることがわかりました。

「凍害で葉っぱが凍ったものが、壊死しているんですよね」

長野県立科町で、ワイン用ブドウおよそ4000本を栽培する安孫子尚(あびこたかし)さん。

4枚の畑のうち1枚は5割、もう1枚では9割の新芽に被害がでました。

安孫子尚さん:
「愕然としましたね。今年の収穫は、変な話諦めている」

安孫子さんは、90万円から150万円の損害を見込んでいるほか、葉がダメージを受けたことで、2025年以降の収穫量にも影響が出ると予想。

木が元の状態に戻るには、2~3年はかかるとみています。

長野県によりますと、果樹被害は、東御市、立科町、佐久穂町、安曇野市で確認され、およそ1100万円の被害額の7割(778万円)はワイン用ブドウです。

安孫子さんは、凍霜害を防ぐには薬剤の購入や人件費などで、1回数十万円はかかるとしていて、補助金などの支援が必要だと訴えます。

安孫子尚さん:
「逃げるわけにはいかないので、我々もこれだけの設備投資をして凍害がくるからやめますっていうわけにもいかないので、そういう補助金があることで安心ですよね」

5月10日の冷え込みでは、北信や松本地域のアスパラガスなどにも影響が出ていて、果樹と野菜を合わせた被害額は1994万円に上りました。

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