北海道千歳市にある航空自衛隊千歳基地で、自衛官の健康管理などを担当する空曹が、かつて所属していた基地で健康診断に必要な書類の作成を怠るなどしたとして、停職8日の懲戒処分を受けました。

 処分を受けたのは、第2航空団基地業務群衛生隊の空曹(性別・年齢非公表)です。
 第2航空団司令部によりますと、この空曹は、2017年4月ごろから2018年3月ごろまでの間、当時所属していた別の基地で、自衛官の健康診断に必要な文書の作成を怠ったほか、健診を受診していないにもかかわらず、受診したとウソの記載をするなどしました。
 また空曹は、これらの書類を正当な理由なく破棄していました。

 2020年1月に、当時所属していた基地の担当者が、退職する自衛官に関する書類を点検する中で気づき、発覚しました。
 この空曹が業務を怠ったことにより健診を受診できなかった自衛官は、約400人に上るということです。

 業務を怠った理由は明らかにされていませんが、懲戒処分を受けて、この空曹は「処分を真摯に受け止め深く反省している」と話しているということです。

 田中信隆千歳基地司令は「隊員がこのような事案を生起させ、処分されたことは誠に遺憾。隊員教員と指導の徹底を図り、再発防止と信頼回復に努める」とコメントしています。

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