様々な業界で人手不足が深刻化していて、いま業務の効率化が求められています。そうした中、国土交通省では約40億円かかる草刈りの自動化を目指しています。

草が生い茂る熊本市の河川敷。

ここで活躍しているのが、リモコンで操作する草刈り機です。

国土交通省は年2回、川沿いに生えた雑草を刈り取っています。

国交省 熊本河川国道事務所 髙場悦郎さん
「しっかり草を刈って、堤防の痛み具合や護岸がどういう状態かを把握する必要がある」

堤防の痛みを放置すると梅雨などの時季に堤防が壊れる恐れがあるのです。

草刈り機は傾斜がある堤防を、歩く程度のスピードで進んでいきます。

草刈り機を操作 堀真晃さん「スムーズに反応してくれますね」

10分で20メートル四方ほどの草刈りが完了しました。

除草が必要な範囲は国が管理する九州の河川沿いで、その距離のべ1200キロ。この作業にかかる費用は40億円に上ります。

国土交通省が民間企業と連携して目指しているのは、リモコン式草刈り機のグレードアップ。

髙場さん「ICT技術を使った自動化をすることでプログラムされたところを人の手ではなく、機械で刈っていく実証実験をしている」

衛星による位置情報を使い、刈る範囲を指示することで、人が操作する必要がなくなります。

国土交通省では「コスト削減につながる一手」として期待しています。

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