2021年に八戸沖で座礁して撤去作業が続いている貨物船について、船主側の弁護士は撤去完了が8月中旬になるとの見通しを明らかにしました。

パナマ船籍の貨物船「クリムゾン・ポラリス」は、2021年8月に八戸沖で座礁し、現在も撤去作業が続いています。

沖合には540トンあるとみられる居住スペースが残っていて、当初は5月中旬にも撤去が完了する予定でした。

しかし、作業を請け負っている日本サルヴェージは16日、青森県八戸市で説明会を開き、漁業関係者などに対して作業の完了時期を8月中旬と想定していることを明らかにしました。

船主側代理人 赤塚寛弁護士
「作業を進める時点で不確定要素が出てきて、3年かかってしまったことに対しては、われわれ船主としてもかなり責任を感じています。ただ、現状、最終局面に入ったということは、みなさまにご説明したいと思っているので、いましばらくご理解、ご協力いただきたい」

撤去については当初、漁業関係者などに1年程度で終わるとの説明がされていましたが、座礁から3年近く要していて、八戸市の2つの漁協ではホッキガイ漁を3シーズン見合わせるなどの影響が出ています。

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